めも

主にUnity

VPS, VDS, DS, VMの選び方

要約

  • まずは各プロバイダーが提供している無料クレジットを使い倒そう。
  • 既に無料クレジットを使い倒している場合やサーバーを頻繁に変えたくない場合は、ServerHunterでCPU型番をGeekbench v5のスコアに照らし合わせて性能を予想しながら、なるべくSetup Feeが少なく日割りで契約できる好みのサーバーを探し出し、地雷回避のためTrustPilotでプロバイダーの評判を一応確認してから、契約しよう。

サーバーの種類

  • Dedicated Server 一つのサーバーで一つのインスタンスを実行する。普通のパソコンと同じ。
  • Virtual Server 仮想化を用いて複数のインスタンスを一つのサーバーで実行する。Virtual Private Server(VPS)とも呼ばれる。特に物理CPUと同等の性能が保証されているものをVirtual Dedicated Server(VDS)と呼ぶ。(VDSもVPSの一種である。)

仮想化技術の種類

VPSでよく用いられるプラットフォーム仮想化ソフトウェアには、以下の2つがある。

AWS C5 インスタンス1, GCP2

  • OpenVZ

FastVM, Clovux3

その他の仮想化ソフトウェアの詳細についてはComparison of platform virtualization software - Wikipediaを参照。

仮想化ソフトウェアは各インスタンスに仮想コア(vCPU)を割り当てる。ところで、実はこの2つのソフトウェアはどちらもvCPU数を物理CPU数よりも大きくすることができる。vCPU数はしばしば性能の指標とされるが、実際の性能を保証するものでは全くないため、要注意。4 5 KVMではCPUが共有されないというのは誤情報である。ただし、OpenVZはより少ないリソースで性能を出すことができるため、利益を重視している業者によく使われがちであるという意見もある。6 7

Setup Fee と契約期間

サーバーの初回契約時にSetup Feeを要求する業者があるが、AWS EC2が秒単位で使える事を考えると、実際にセットアップ自体にお金がかかるとは思えない。むしろ、Setup Feeは性能の悪いVPSを提供して顧客が1ヶ月でやめることを事前に想定して、2ヶ月分とっておこう+既存顧客を取っておこうという意図があるように思われる。Setup Feeを要求しない業者はたくさんあるので、最初からサーバーを長く使おうとSetup Feeを飲み込むべきではない。むしろ、契約し始める最初こそ、いろいろなプロバイダーで失敗することを想定して、なるべく無料トライアルや1時間・1日単位で契約できるプロバイダーを探すべきである。1ヶ月契約、特にSetup Feeを要求する1ヶ月契約は地雷である。

有名なプロバイダーでの無料クレジットの一覧

Linodeなどの一部のプロバイダーは特定のリンクから契約しなければ無料クレジットをもらえない場合がある。このとき普通に登録して無料クレジットがもらえなかったり、アフィリンクを踏んで意図せず知らない人にお金が入ったりすることが無いように注意が必要である。また、OCI(コア数に制限), DigitalOcean(Sharedのみ)8, GCP9など無料クレジットでは/支払履歴がなければ性能の低いインスタンスしか使えないプロバイダーもある。

Service Credit ($) Expiration (Month)
Azure 200 1
GCP 300 3
OCI 300 1
IBM 200 1
DigitalOcean 100 2
Linode 100 2
Vultr 50 1
OVH 100 2
Tencent Cloud 50 1

推奨するプロバイダー

国内VPSは英語で物事を検索するという発想が無い人のためにあるように思われるため、除外。その他上の基準に従って適当に検索していくともう両手で数えるほどしか残らないが、ここに要件を足してServerHunterに載っていないAWSなど(意外と安い)も追加で検討していき、地雷回避をやれば、わりあいと決まるのではないだろうか。